日本側彎症学会

第56回日本側彎症学会学術集会
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会長挨拶

第56回日本側彎症学会学術集会会長

第56回日本側彎症学会学術集会
会長 髙相 晶士
北里大学医学部整形外科学 主任教授

 
 

第56回日本側彎症学会を主催させていただくことになり、大変光栄でございます。2019年末から続いておりますコロナ禍がまだまだ収束とはいかない時点での開催となりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

側彎症の診断と治療の試みはさまざまな疾患の中でも最も古い歴史を有するとされています。はるか古代ギリシャのヒポクラテス、そしてキリストまでもこの疾患に興味を示し、治療を試みたと記されています。さらに遡りヒンズーの歴史書にも記載があり、判明しているだけでもかれこれ5500年前から、側彎症という疾患は人類に認識され、治療の努力もなされたとされています。私たちは今、この人類にとり最大の災禍ともいえるコロナ禍という歴史の真ん中におりますが、いずれは打ち勝つことができるでしょう。しかし、残念ながら、未だ側彎症という人類史上最も長い疾患には打ち勝ってはいません。しかし、診断、治療は確実に進歩しています。

こういった中で、今回の学会テーマは、―伝承と伝統、そして革新―としました。伝承とは先人が太古から変えることなく後世に伝えていくことであるのに対し、伝統は技術や物を以前のように使いながらも新しい工夫を加え、なお新しい変化に挑戦し革新していくものです。伝承がなくては伝統はなく革新は生まれません。伝統はむしろ革新のために存在すると考えています。側彎症の診断と治療の歴史はどの疾患より長いものであり、これを着実に後世に伝えていくとともにいつの時代も変化と革新が大切です。新しい革新の中には方向転換や逆転発想も場合により必要でしょう。皆さまの絶え間なき側彎症の研究成果の披露と世界に発信できる伝統と伝承そして革新のご披露を心から期待いたします。

側彎症学会は日本で最も歴史ある脊椎関連学会です。また、小児から成人に至るすべての脊柱変形に関する研究発信学会です。ぜひ、多くの皆さんにご参加いただきたく考えております。

千葉県浦安市舞浜は日本を代表するリゾートエリアです。どうぞ秋の東京湾岸エリアにお越しになり、活発な討論を広げていただくことを期待いたします。

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